タイの通貨制度/バブル崩壊から変動相場制への移行

タイの通貨制度は?@

タイは、経済成長にともない
設備投資などの資金需要をまかなうために、
高金利政策を採用して
海外からの資本流入を促していました。

 

タイは、事実上のドル・ペッグ制をとっていたことから
為替リスクが少なく、
海外投資家にとっても
タイの高金利は魅力的だったのです。

タイの通貨制度は?A

こうしてタイ経済は、
円高バーツ安による輸出需要と
高金利による海外資本の蓄積という
2本の柱で支えられていたのです。

 

しかしながら、1995年4月のG7で
「秩序ある反転が望ましい」
という声明が発表され、
ドル買いの協調介入が行われました。

 

これにより、それまでの円高基調は、
1ドル79.75円で天井を打つと円安に反転し、
1997年5月には、
1ドル127円まで円が売られました。

 

当然、タイバーツもドルに連動していましたから、
円安タイバーツ高となったのです。

 

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タイのバブル崩壊

これまで順調に成長を続けてきたタイ経済は、
円安タイバーツ高となってからは、
すべてが反対に進んでいきました。

 

タイの輸出競争力は弱まり、
10年間2桁成長を続けてきた輸出はマイナスとなり、
わずか2年間でタイの貿易収支赤字が
大幅に拡大していったのです。

 

また、不動産価格も下落に転じ、
バブル崩壊が鮮明になりました。

 

これによりタイに流入していた
外国資本の引き上げが始まりました。

 

低い金利でドルを借りて、高金利のバーツを運用していた
外国人投資家が、一斉にバーツ売りに転じたのです。

タイの変動相場制への移行

そして、これを買い支えきれなかった
タイ政府と中央銀行は、
やむを得ず変動相場制に移行したのです。

 

これによりバーツは急落し、
このタイの通貨危機は、
他のASEAN諸国や韓国にも飛び火し、

 

日本でも大手金融機関が
次々に破綻する状況に追い込まれていったのです。

 

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