要点整理
・外貨が下落していくときには、アスクプライスで取引が成立し、より低いアスクプライスにシフトしていきます。
・外貨が上昇していくときには、ビッドプライスで取引が成立し、より高いビッドプライスにシフトしていきます。
外国為替相場はどのように作られるの?
為替相場の形成というのは、
ビッドプライスとアスクプライス(オファープライス)
によって形成されていきます。
よくニュースなどで
「為替レートはA円からB円の間で取引されている(A<B)」
と報じられるのは、実はこれはこのことをいっています。
具体的にいうとこれは、インターバンク市場において、
一番安い価格でその外貨を売りたいという参加者が
B円で売りたいという状況であり、
一番高い価格でその外貨を買いたいという参加者が
A円で買いたいということをいっているのです。
この場合は、Aがビッドプライス(Bid Price)、
Bをアスクプライス(Ask Price)
またはオファープライス(Offer Price)といいます。
外貨の下落と上昇について
上記の例でいうと、外貨の下落場面では、
一番高い価格で買いたいAで取引が成立し、
ビッドプライスAはAより安いA'に変更されます(A>A')。
それに対応して、
アスクプライスBもBより低いB'に変更されます(B>B')。
また、外貨の上昇場面では、
一番安い価格で売りたいBで取引が成立し、
アスクプライスBはBより高いB''に変更されます(B>B'')。
それに対応して、
ビッドプライスAもAよりも高いA''に変更されます(A>A'')。
ビッドプライスとアスクプライスの差について
ビッドプライスとアスクプライスには差がありますが、
一定ではありません。
これは取引量によって異なるからで、
一般的には取引参加者が少なくなるとその差が広がっていきます。
米ドルは取引量が多いですが、
それでも最低5〜10銭程度はあります。
ビッドプライスとアスクプライスの差が大きいということは、
取引参加者が少ないということですから、
流動性リスクが大きくなるといえます。